「組込システム開発」ユニットの s_zaima です。
前回、こちらにてスマートホームデバイスの導入の経緯と共に、
簡単な廊下の照明の自動化について紹介しました。
今回は玄関の照明の自動化を例にして、サービス同士の連携について紹介します。
日照・日没時刻による連携
実現したい機能は、日照・日没時刻にあわせて玄関の照明をON/OFFするというものです。
玄関照明をON/OFFする壁スイッチにスマートホームデバイスを取り付けると自動化の準備は完了します。
さて、自動化の設定ですが、実は簡単な時間指定による照明のON/OFF自動化は
スマートホームデバイス付属のソフトウェアにて設定することができます。
しかし、実際の日没・日照時刻は季節により変動します。
この季節変動にあわせて自動的に照明のON/OFF自動化を行うには
付属のソフトウェアだけでは実現できません。
(少なくとも私が使用しているソフトウェアには該当する機能はありません。)
今回はサービス同士を連携するサービスIFTTTを用いて、日没・日照時刻に連動して
照明ON/OFFの自動化を実現する方法を紹介します。
玄関の照明の自動化
まずは、他のサービスと連携するために、IFTTTとスマートホームデバイスを連携します。
(扱っているスマートホームデバイスがIFTTTに対応している必要があります。)
次に、日照・日没時刻をお知らせするサービスとIFTTTをを連携します。
IFTTTと連携可能なサービスの中にWeather Undergroundと呼ばれるサービスがありますので、
これと連携します。
このサービスは天候の状況を通知するサービスなのですが、通知内容の中に日照・日没時刻の通知がありますので、これを使います。
最後にIFTTT上で「日照時刻になると玄関照明をOFF」、「日没時刻になると玄関照明をON」という2つの設定を行います。
さらに、我が家では上記の設定に加えて、以下の環境構築を行っています。
・玄関に人感センサーを設置する。
・玄関照明の電球をIoT対応電球にする。
・人がいることを検知すると玄関照明が点灯する。人がいなくなって一定時間経過すると玄関照明が消灯する。
これにより、「夜中の間、人が玄関前に来た時に玄関照明が点灯する。」という動作環境を構築しています。
最後に
通常、このような環境を構築するためには、専用のAPI等を用い、パラメータ設定やプログラミングを行うことで
実現しますが、IFTTTを用いれば「発動する条件」と「動作内容」の2つを設定するだけで、簡単に異なるサービス同士を連携することができます。
スマートホームデバイス一つとっても、同一メーカーのデバイスで揃えがちですが、IFTTTを用いれば、様々なメーカーのデバイスを連携・動作させることができるようになります。
今回は日照・日没時刻という比較的簡単な条件を例に紹介しましたが、次回はもう少し複雑な条件での環境構築方法について紹介できればと思います。
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